
ふと思った、価値観への疑問
フィリピン人の笑顔の訳
1〜10で幸福を表すとしたら?
「幸せ」と感じるということ
行き詰まった時に持つべき心
「ココココココーケコッコー!!!」
鶏の声と同時に目を覚ます、それが私のフィリピン生活の日課です。
1校目の学校もそうだったので、フィリピン人は目覚まし時計の代わりに、鶏の声で起きてるのではないかと思ってしまいます(笑)
2階の部屋で朝の支度をしていると、1階で朝ご飯を作っている女性の歌声が聞こえます。鼻歌ではありません、大きな歌声です。
今日は、フィリピン人と日本人の幸福度の違いについて、私が感じたことを書かせていただきます。
この朝の出来事で思ったのは、フィリピン人が彼ら自身の生活をどう思っているのだろうかという疑問です。
日本人の私から見たら、フィリピンで生活していて思うことはたくさんあります。
例えば、モールに買い物に行くと従業員は大抵ケータイを触っていたり、従業員同士大声で話したりしています。
その仕事にやりがいを感じるのだろうか、お金が稼げればそれでオッケーなの?そんな疑問をずっと持っていました。
しかし多くのフィリピン人の先生は自身の生活を楽しいと感じている、と話してくれました。
調べてみた所、それはフィリピン人と日本人の性格、思考の違いにありました。
フィリピン人の性格の特徴として、
・自分と他人をあまり比べない
・いつでもポジティブ
・将来のことよりも「今」を楽しむ
が挙げられるそうです。
フィリピン人の先生が、多くのフィリピン人はお金の代わりに「幸せ」を探しているんだよ。と教えてくれました。そして家族や、恋人、仲間を大切にする僕らは目に見えない愛や友情が僕たちを幸せにしているんだよ、と。
いきなりですが、ここで質問です。
1〜10で、あなたの現在の幸福度を表すと、あなたはどの数字を選びますか?
低い数字を選んだ方はこれから上がる可能性がありますし、高い数字を選んだ方も素晴らしいことなので、どちらも良いと思います。
学校の先生と、本校に来ている日本人の生徒さんに同じ質問をして回ったところ、面白い結果が出ました。
日本人の場合、平均が6、という答えで、理由はもっと上を目指したい。今の自分では不満足、という答えが返ってきました。
フィリピンの先生方は、平均が7なのですが、理由は彼女ができたらもっとあがるよ!や、ラッキーナンバーなんだ!
というジョーク交じりの答えが多かったのです。すごい楽観的でポジティブな性格ですよね。(笑)
国民総幸福度(Gross National Happiness)という言葉を聞いた事があるかと思います。裕福度、国民1人あたりのGDP(国内総生産)、社会とのつながり、健康寿命、寛大さ、政治について、などから作成されるものです。2015年度の国民総幸福度で、フィリピンの順位は90位、日本は46位。「日本の方が幸福度高いじゃん」と思われた方、待ってください!順位の基準は発展している国の方が上位になり易くなるそうです。
なので、国民の価値観だけで幸福かどうか調べていったら、フィリピン人の幸福度の平均はかなり高いのではないかと思いました。
ここでの授業では、少しでもネガティブな発言をしようものなら、先生から「ポジティブになりなさい。」と決まり文句の言葉を言われます。
なので、ここにいると日本にいる自分より、ポジティブに事を考えられるようになってきました。
どこの国にも、「お金も愛も全て持っているけど、幸せではない」と答える方がいると思います。
幸せは比べられないので、他人から見る幸せと個人で思っている幸せとは価値観が違うかもしれません。
しかし、高い目標があるにしろ、もっと幸せになりたいと思っているにしろ、私たちはフィリピン人のように、自分の環境を「幸せ」と感じる心をもっと持つべきですね。
私たちが「日本の発展した恵まれた環境」+「幸せと思える心」さえ持てれば、世界で自分が1番幸せーーーと思えるかもしれません。
最後にこのブログで私が伝えたいことは、ここフィリピンで学べる事は英語だけではなく「幸せと思える心」も彼らから得ることができる、ということです!
上を目指して、自分を高めることはいいことです。しかし、上には上がいて、1番になるのが難しいのもわかっています。競争相手に負けないようにと、毎日無理していませんか?
フィリピンの先生が教えてくれた言葉を紹介して終わります。
Competition kill your happiness.
(競争相手は、あなたの幸せをつぶす)
もしかしたら競争相手があなたの幸せな気持ちを奪っているのかもしれません。
楽観的な考え方は人生を楽しむ為のコツかもしれませんね!