日本で支払う費用は、フィリピン留学のメインとなる学校の費用です。この中には「学費」「寮費」「食費」「サービス費用」が含まれており、ここに「入学金」を加えた費用を支払うことになります。
詳細は以下の通りです。
学費とは、教材費を除く授業料のことをいいます。学校によって表記が異なり、円表記の場合、料金は固定ですが、ドル表記の場合は、為替レートによって費用が変化するので注意しましょう。
また寮費とは、宿舎にかかる滞在費のことです。フィリピン留学では、学費と寮費があわせて記載されていることが多く、料金表の金額に基本サービスがすべて含まれています。平均的な目安としては、1ヶ月あたり160,000円程度が相場です。1人部屋より複数人部屋の方がより安く、地方都市に行くほど、安くなる傾向にあります。
ほとんどの学校で、1日3食の食費が上記の寮費に含まれています。ただし、学校によっては1日2食(朝・夕)の提供や、土日に食事を提供していない学校もあるので、事前にチェックしておきましょう。
洗濯・掃除などのサービス費用が含まれている点もフィリピン留学の特徴です。洗濯は、曜日や宿舎ごとに出せる回数が決まっており、1週間に2~3回が平均です。部の学校では1回に出せるキロ数が決まっており、規定量を超えると、追加費用がかかることもあります。また掃除も同じく、1週間に2、3回のサービス提供があります。
入学金は申込み時のみにかかる別途費用です。 学校によって料金は異なりますが、10,000~15,000円が相場です。入学時期によっては、キャンペーンで割引が実施されるケースもあります。
現地で支払う費用はフィリピンに到着した後、現地の語学学校の受付で直接支払う費用のことです。
主にビザ関係の費用や電気代、教材費のことを指します。基本的にフィリピンの現地通貨(ペソ)で支払います。学校のスタッフの方と一緒に現地の両替所で両替をした後に支払うのが一般的です。
現地で支払う費用の中で、絶対に支払いが発生する項目は主に下記の3つ。
SSP(Special Study Permit)は、観光ビザでフィリピンで学習するために必要な就学許可証です。
留学生は必ず取得する義務があります。申請は基本的に語学学校が代行してくれます。
ACR-Iカードとは、「Alien Certificate of Registration Identity-Card」の略で「外国人登録証」のことです。これは、フィリピンに60日以上長期滞在する外国人の登録証です。こちらも語学学校が登録を代行してくれます。
60日以内の方は必要ないのですが、地域によっては必須になる場合もあります。
フィリピンは29日以内であれば、ビザの申請なしで入国できます。
30日を超える滞在の場合はビザ延長費用が発生し、学校から滞在ビザの延長申請をおこないます。
詳細は以下の通りです。
滞在期間(滞在延長ビザ費用)
4週間以下 | 無料 |
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5週間~8週間 | 9,500円~35,000円 |
9週間~12週間 | 15,000円~22,000円 |
13週間~16週間 | 20,000円~30,000円 |
17週間~20週間 | 25,000円~37,000円 |
21週間~24週間 | 30,000円~45,000円 |
※1ペソ=2~3円 ※学校により別途、申請費用がかかる場合があります。
その他のフィリピン留学での現地支払い費用は以下になります。
電気代は学校によって”一律 or 利用量に応じた金額”が異なります。利用量に応じた金額の場合、請求額を部屋人数で割るため、1人部屋よりも複数人部屋の方が負担が少なくなります。一方、一律の場合は、費用を気にすることなく、エアコンを使用できます。しかし近年、フィリピンの電気代が高くなっているため、多くの学校では利用量に応じた金額の支払いとなっています。電気代は1ヶ月で、2,300円~3,500円程度が平均となっています。
教材費は、受講する授業によって変動します。また、学校がオリジナル教材を使用しているか、他社の教材を使用しているかによっても教材費は変わります。1ヶ月で、2,300円~3,500円程度が相場となっています。
いわゆる敷金です。特に破損等なければ、卒業時に返却されます。留学申し込み時の費用と同様ですが、細かい支払い項目は学校によって異なることがあります。事前に調べておきましょう。
まず最初に、食費の目安を見ていきましょう。
ローカルな屋台 | 25円~110円 |
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ローカルなお店の定食 | 110円~240円 |
ファーストフードのセット | 240円~530円 |
外国人におすすめレストラン | 650円~1,100円 |
日本人経営の日本食レストラン | 1,100円~1,500円 |
瓶ビール1リットル | 210円 |
330〜350mlの缶や瓶ビール | 80円 |
※あくまでも目安であって、各お店によって差があります。
アジア感があるフィリピンの食事に不安を持つ人も多いかと思います!でも実は、フィリピンの食事はとっても美味しいんです!
>>セブ島でおすすめのユニークなレストラン4選!!
フィリピンに長期で滞在していると、やっぱり日本食が恋しくなってきます。。そんな時のために、フィリピン・セブ島で日本食を食べれるレストランもご紹介します!
>>セブ島のアヤラモールにある美味しい日本食レストラン6選!!
アイランドホッピング(島めぐり) | 2,000円~(日帰りで交通費・食費等含む) |
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ダイビング | 5,000円〜 |
ダイビングライセンス取得 | 20,000円〜 |
ジンベエザメツアー | 16,000円〜 |
マッサージ・リラクゼーション | 400円〜2,000円 |
バーやクラブなどの入場料 | 200円〜500円 |
フィリピンでの移動は、基本的にタクシー移動が多くなります。タクシーの初乗り料金は約100円と、フィリピンは日本と比べて圧倒的に交通費が安いです。
学校での食事提供の有無によって、必要な食費は変わります。また、勉強メインでフィリピン留学に来られる方と、観光メインでフィリピン留学している方とでは、1ヶ月の娯楽費はかなりの差が出ます。上記の料金を参考にしてご自身に合った1ヶ月当たりのお小遣いを決めてください。フィリピン留学の全体的な目安としては、1ヶ月15,000円~とお考えください。
航空券費用は、航空会社や渡航時期によって変動します。往復20,000円~60,000円が相場となっています。しかし、お盆やGWの時期は料金が高騰し、100,000円を超えることもあります。またフィリピン留学で利用される航空会社には、直行便で「フィリピン航空」「バニラエア」「セブパシフィック航空」、乗継ぎ便で「大韓航空」「キャセイパシフィック航空」「アシアナ航空」などがあります。
>>【初めての人必見】フィリピン留学おすすめの航空券購入方法
海外旅行傷害保険は、留学中のケガや病気の治療、持ち物の盗難が起こった場合、補償対象となる保険です。フィリピン留学中に体調を崩される方も少なくありません。万が一に備え、保険に入ることをおすすめします。留学期間によって保険料は変動しますが、1ヶ月あたり10,000円~15,000円が相場です。予算を抑えたい場合は、オーダーメイド(自由設計)型の旅行保険やクレジットカードの付帯保険を利用して、費用を抑えることができます。
クレジットカードの付帯保険については下記をご覧ください!
>>【意外と知らない】クレジットカードがフィリピン留学で役に立つ理由
海外のATMでお金を引き出すには、海外のATMで引き出せる銀行のキャッシュカード、もしくはクレジットカードが必要です。手数料は450円ぐらいなので少し高く、日本円を持ってきて現地のモールで両替するほうが若干安く収まります。
クレジットカードの場合は、キャッシング機能を使って、フィリピンのATMからフィリピンペソの現金を引き出し、支払日に日本の銀行口座から日本円が引き落とされるという方法です。繰り上げ返済という方法を使うと手数料を激的に落とすことができます。
フィリピンのATMでは、まれに「キャッシュカードが出てこない」という事態も発生するようです。そんなときはレシートが何よりの証明書になりますので、必ず取っておいてください。
また、ATMにお金が入っていなくて、引き出せないという事態もあります。そういう場合は何故かすぐにキャッシュカードが機械から戻ってきません。その場合は、慌てずに1分ほど待つと、カードがちゃんと出てきますのでその場にいてください。1ヶ月程度であれば日本円をスーツケースに入れておくのがいいかもしれません。
両替屋(Exchange)は至る所にありますので、両替に困ることはありません。
最後は具体的に費用を抑える方法を見ていきましょう。
部屋タイプは、留学費用に最も影響する条件です。特に期間が長いほど、その差額も大きくなります。
例えば、平均的な学校の1人部屋と4人部屋では、1ヶ月あたり30,000〜40,000円の差が出てきます。
3ヶ月留学となれば、90,000〜120,000円の差となります。期間に余裕を持った留学準備で、希望の部屋タイプを確保しましょう。
早めに航空券を準備することは、費用を抑えるための重要なポイントです。日本の航空券は、観光シーズンである年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期に最も高くなります。この時期とフィリピン留学の時期が重なってしまうと費用を抑えることが難しくなります。航空券は、4月上旬~6月中旬(GW除く)、10月上旬~12月上旬が比較的安い時期と言われています。1~2ヶ月以上前には準備ができるようにしましょう。
海外旅行に慣れている方には、LCC(ローコストキャリア)を利用するという選択肢もあります。LCCとは、格安航空会社のことで、日本からフィリピンへは、「バニラエア」や「セブパシフィック航空」が有名です。ただし、LCCは遅延やトラブルのリスクが伴うことも理解しておきましょう。特に海外LCCに遅延はよくあり、大幅な遅延に巻き込まれる可能性があります。旅行経験があまり豊富でない方や移動に自信がない方は、日本からの直行便がおすすめです。
航空券の取得に関しては下記を参考にしてください!
>>【初めての人必見】フィリピン留学おすすめの航空券購入方法
フィリピンの学校には、一定の期間まとめて申し込むと授業料が割引される「長期割引制度」があります。12週間(3ヶ月)以上の留学で適用されることが多く、5~10%OFFになることもあります。また短期留学の場合であっても、学校が独自でキャンペーンを実施していることがあります。マンツーマン授業が無料で1コマ追加されたり、部屋タイプの無料アップグレードなど、直接的な割引以外に特典を提供している学校もあるので、上手に活用し費用を抑えましょう。
学校は、オフシーズンに最も多くのキャンペーンを打ち出します。通常、2月~3月、7月~9月などのオンシーズンは、あまりお得なキャンペーンは出回りません。夏休み留学などを検討している方は、この時期を避けることは難しいですが、休学留学や社会人のキャリアアップ留学、シニア留学など、出発時期を柔軟に決めれる方は、オフシーズンのキャンペーンを狙うことができます。
現在割引キャンペーンを実施している学校はこちらからチェックできます!
実際にフィリピンに1ヶ月間の短期留学をして、その費用をまとめました。フィリピン留学の費用を決める際の参考にしてください!
学校:EV Academy(フィリピン セブ島)
期間:2016年5月から6月までの1ヶ月(4週間)
部屋:2人部屋
授業:ESLコース(マンツーマン4コマ、少人数クラス2コマ、大人数クラス2コマ)
下記が具体的な1日のスケジュールです。
6:00 | 起床コール |
---|---|
6:00-8:00 | ボキャブラリーテスト&朝食 |
8:00-8:55 | マンツーマン授業 |
9:00-9:55 | マンツーマン授業 |
11:00-11:55 | マンツーマン授業 |
11:55-13:00 | 昼食 |
13:00-13:55 | 小グループ授業 |
14:00-14:55 | 小グループ授業 |
14:55-15:10 | 15分休憩 |
15:10-16:05 | 大グループ授業 |
16:10-17:05 | 大グループ授業 |
17:05-18:00 | 夕食 |
18:00-20:00 | 強制自習 |
20:00-21:00 | 文章テスト&自由時間 |
私が留学先に選んだ「EV Academy」はスパルタ式の学校でした。平日は外出せずに英語漬けの充実した留学生活を過ごすことができました。
学費・寮費(食費・洗濯・掃除代含む):172,000円
入学金:11,000円
合計:183,000円
※「EV Academy」の場合、学費・寮費は1ヶ月につき約170,000円追加されます。
SSP(就学許可証):14,000円
教材費(2,600円/月):2,600円
共益費(870円/週):3,500円
合計:20,100円
※1ヶ月以上滞在する人は、期間に応じたビザ延長費用が必要です。(約6,500円/月)
※2ヶ月以上滞在する人は、ACR-Iカード(外国人登録証):約6,500円が必要です。
「EV Academy」は、スパルタ式の学校で規則が厳しく、平日の外出は禁止されていました。また、学校が休みの土日も門限が23時と決まっていました。そのため、1ヶ月間の留学生活でお金を使ったのは、外出できる休日の間だけでした。その分、休日は贅沢をすることが多かったです。
以下が使った金額の詳細です。
【1週間目】
【日曜日の夕食の写真】
英語がまだ喋れなかったけど、とても楽しむことができた。
・土曜日
1週間分の買い物代(お菓子、ジュース、トイレットペーパー):1,100円
クラスメートとの夕食代(ステーキ店でたくさん飲食した):1,600円
タクシー代:120円
合計:2,720円
・日曜日
クラスメートとの昼食代(ハンバーガーショップ):300円
ルームメイト達との夕食代(韓国料理店):1,000円
タクシー代:200円
合計:1,500円
【2週間目】
【ジンベイザメツアーに行ったときの写真】
初めて行ったセブのビーチは、南国の雰囲気が漂っていて過ごしやすかった!
・土曜日
ジンベイザメツアー参加費(交通費込み):17,000円
クラスメートとの夕食代(ピザ屋さん):500円
飲み物代:120円
合計:17,620円
・日曜日
1週間分の買い物代(お菓子、ジュース、カップヌードル):1,300円
フィリピン人の先生達との夕食代(ローカルフィリピン料理店):600円
タクシー代:200円
合計:2,100円
【3週間目】
【外泊時の写真】
セブ島よりも美しい自然に見とれてしまった。セブにずっと居たいと思った!
外泊届けを出して、学校の友達と1泊2日で「マラパスクア島」に旅行。
・土曜日
朝食代(バナナ):60円
昼食代(ホテルのフィリピン料理):1,300円
夕食代(ホテルのフィリピン料理):2,000円
ホテル宿泊費:5,000円
交通費(タクシー、船代):800円
合計:9,160円
・日曜日
昼食代(ローカルレストラン):600円
夕食代(韓国料理店):1,100円
交通費(タクシー、船代):800円
合計:2,500円
【4週間目】
【日曜日の夕食の写真】
最後の週で、もっと長く留学したいと思った。本当にあっという間の4週間だった。
・土曜日
クラスメートとの昼ご飯代(日本料理店):1,500円
タクシー代:150円
合計:1,650円
・日曜日
お土産代(バナナチップス、ドライマンゴー、キーホルダー等):6,000円
友達との夜ご飯代(韓国料理店):1,300円
タクシー代:130円
合計:7,430円
1ヶ月間の生活費の合計は44,620円でした。
1ヶ月しかセブ島で過ごすことができなかったので、私は毎週遊びに出かけて、お金をたくさん使いましたが、長期留学を予定される方は、1ヶ月20,000円ほどあれば十分だと思います。
成田(東京)-セブ(フィリピン)をバニラエアという航空会社を利用して、
往復航空券を渡航2ヶ月前に購入しました。
往復:32,500円
セール期間に購入することで、より安く購入することもできます。航空券のセールに関しては下記を参考にしてください!
>>【初めての人必見】フィリピン留学おすすめの航空券購入方法
私は、エイチ・エス損保の海外旅行傷害保険に1ヶ月分申し込みました。24時間365日、日本語での対応が可能だったので、安心して生活できました。
1ヶ月分の金額:6,610円
私の1ヶ月間のフィリピン留学でかかった費用は、
日本で支払った費用 | 183,000円 |
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現地で支払った費用 | 20,100円 |
生活費 | 44,620円 |
航空券費用 | 32,500円 |
保険費用 | 6,610円 |
合計 | 286,830円 |
30万円以下で、1ヶ月間の留学ができました。休日の贅沢な生活を考えると、安すぎるんじゃないかと思います。でも、勉強と遊びの両方楽しむことができたのは、物価が安いフィリピンだったからです。日本で高い授業料を払って英会話教室で勉強するより、環境を変えて短期間で集中的に取り組んだ方が効果的な上に、良い経験にもなります。
留学をするなら、フィリピンをおすすめします。