スキルより大切なものとは?リーダー育成をする海外インターンシップ

 

次世代の地域リーダーを作ること

Q.貴社の事業内容、特徴等を教えてください。

マレーシア人の人材派遣、求人支援、労務関連書式作成サービスなど、マレーシア人の人材や労務に関連する各種サービスを提供してます。マレーシア人を雇用したくてもなかなかできないという日系小売り業や製造業、サービス業に、ボルネオ島のサバ州やサラワク州からの若者を派遣し、クアラルンプールで1年から数年間仕事をしてもらいます。地元に帰った後で次世代の地域リーダーになってもらおうと期待しています。
 

Q.貴社のインターン生はどういった業務内容を行いますか?

求人の現場を理解してもらった後に、日系進出企業をメインに弊社の人材(Talent)をプロモートし新しい経験の場である派遣先を開拓していきます。まず、弊社の1C2P2Mと呼ぶ役割を理解してもらいます。これは Coordinator, Producer, Promotor, Manager, Motivator の頭文字になっています。複数の役割をその時々のシチュエーションで発揮してもらう為の頭文字を並べたものです。この役割に沿った業務を展開してもらいます。

1) Talents Understanding(供給する人材に関して理解します)
2) Potential Research(人材の売り込み先を調査します)
3) Promotion Planning (人材の売り込み方法を考えます)
4) Talents Promotion (人材を売り込んでいきます)
5) Talents Management (売りこんだ人材を管理していきます)

この一連の業務を通じて、顧客やその派遣先で働く社員、そして会社の3者がみんなハッピーになる事が理想です。楽なことばかりやっていては到達できません。

 

主体的に動くことで道は切り開かれる

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Q.学生時代はどう過ごしていましたか?

大学山岳部で北アルプスの山々の壁や岩稜を中心に四季を通した登山と、授業料や生活費を稼ぐアルバイトをしていました。大学生の遭難救助を手伝った縁で、山岳救助隊は金をためられるぞという誘いを受け、涸沢常駐隊に勤務しました。そこで出会った副隊長と乗鞍岳の十石峠山小屋再建プロジェクトを手伝い、仲間に刺激を受けアジアを旅する事になりました。バンコクで格安航空券を調達しネパールやインドに出かけ、アジアハイウェィをパキスタン・イラン・トルコ・ギリシャなどバックパックで旅をしました。学業はおろそかになりましたが、幅広い世代の方たちと交流し、海外志向が高まりました。この私のアジア放浪経験を伝え聞いた会社の方が、海外の外注先を管理してもらえそうだという事でその会社で働かないかと声をかけてくれて、社会人生活をスタートさせました。

 

Q.日本と海外で働く違いはなんですか?実際に働いた経験をお聞かせください。

日本で働く際は、企業内で育てられる部分があり、若いからというエクスキューズがあります。海外では日本人は…と見られるので、若くても日本代表のつもりでスマートにかつ泥臭く、仕事の結果を出さなければなりません。日本でも結果が大切ですがプロセスに満足できる事もあります。海外は泥臭くてもカッコ悪くても結果がすべてです。日本人が海外で働くには労働許可が必要です。どこの国も自国民優先雇用なので、外国人は安価な労働力として働くか、自国にはあまりいない優秀な人材として働くかのどちらかです。日本人が海外で働く場合は後者になります。私は20代後半に日系の音響メカニズム会社の現地組み立て委託先の工場で品質や生産性の管理業務から始まり、大規模生産工場での生産管理畑を歩みました。仕事のできない日本人には容赦ない言葉や対応が待っています。現地人材を使い仕事を進める力、結果を出す力がなければ駐在期限が来る前に日本に戻されます。地元の方々から「また、バカが来た!3年待てばあいつらは帰国するだろう」という声が出ていたのが’90年代後半です。今でも会社の命令で来たような主体性のない日本人は地元の方々にバカにされます。そう言われないためにはどうすればよいのか?いろいろと考えさせられることが多々ある海外での就労です。

 

Q.働いている中で困難はありましたか?また、どう行った気持ちで乗り越えることができましたか?

多文化多宗教多民族というマルチカルチャーの中でもさらに個人が個を確立しているので、理屈だけで人を動かせられません。現地の方は日本人の本気度を見抜こうとします。駐在なのか、短期か長期か、上司となるのか他部署の同僚なのかといった利害関係も探ります。自分に何かアドバンテージをもたらしてくれるのかどうか?この方と働くとどのような良いことがあるのか?探られます。一緒に働くモチベーションを維持できなければ十分な成果をあげられません。自分自身も個を確立し一対一で対話し納得させた上で動いてもらえば結果が出てきます。

 

心からの言葉で涙を流すような体験を

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Q.インターン生に求める姿勢や能力はありますか?

何を得たいのか明確で到達できる小さな目標を複数設定し、限られた期間でいくつかを達成できれば満足だという現実的な考えがあるとよい。事前にその国の事や地域を構成する民族・人種・宗教などを研究しておく。現地にきてわかった事などを事前研究に反映させ、よりインターン先の国や地域に対する理解力をUPさせていく姿勢があるとよい。それには謙虚な姿勢が必要だ。能力としては上手に質問する能力=教えてもらう能力があればすぐに結果を出していけるようになると思う。

 

Q.インターン生には海外でどういったことを学んで、どういう姿になって欲しいですか?

失敗を積み上げて、知識やテクニックよりも人間性が大事だと言う事を学んでほしい。人間としての器を大きくする事、百の言葉を並べるよりも心からの言葉で涙を流すような体験ができるとよいと思います。当地は英語圏と言われますが、それぞれ自分の母語があります。そのような方々と理解しあい協働して成果を上げるには、みんなを動かすための力が必要です。言語はツール、信頼を得るのは本人の人間性です。この人間性は海外の仕事でより磨かれていくと思います。今後、この人間性が仕事や人生にどのように活きてくるかはインターン生の生き方次第ですが、海外で磨かれた人間性は将来きっと役に立つことがくるでしょう。

 

Q.海外に挑戦する若者にメッセージをお願いします。

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海外では戦いを挑まず、謙虚に相手の育った環境や働く環境、生い立ちや考え方等をきちんと理解し、その上で自分を理解してもらい、お互いが刺激を受けながらより上のステージに上がらせてもらうという気持ちで海外の方々と向き合ってほしいと思います。
 

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