音楽教育を通して子供を支援!セブ島のNPO法人での海外インターン

セブンスピリット①

今回は「音楽を通して子供を支援!セブ島のNPO法人」で働かれている野口様にフィリピン・セブ島での海外インターンシップについてのお話を伺いました。

求人情報も掲載しておりますのでぜひご覧ください。

 

 

日本でなく世界基準で自分を見よう

 

Q.フィリピン、セブ島で働くまでの経緯を教えてください

 

1-1-3 sevenspirit①最初セブに来たのは大学1年生の夏休みだったんですよ。そのときは語学留学で1ヶ月間来ていて、たまたま近くに日本人がやられているNGO団体があったんですね。元々国際協力とかに興味があって、その団体の活動に参加させてもらってました。参加するにつれて、もっと自分が彼らのためにできることはないかな?って自然に思うようになったんです。そんな時、たまたまエル・システマというベネズエラでオーケストラ教育を通して、子供たちを支援していくというプロジェクトをテレビで見たんです。そこで見た風景とフィリピンの風景がすごく重なったんですね。 自分でエル・システマを参考に少しずつ始めてみようと思って、 フィリピンから日本に帰って、学生団体を立ち上げました。
その学生団体の活動は日本でいらなくなった楽器をフィリピンに届けるという内容でした。ニーズはあったのですが、 活動しているうちに分かったのが音楽を指導できる指導者が現地にいなくて、楽器を有効活用できていないということ。もし音楽教育を普及させたいのなら、楽器・指導者・指導法をパッケージで 日本から持ってくるのがベストだなと思いました。そこで もう僕が行こうって思って、 大学3年生の時にセブ島にあるフィリピン大学に1年間留学しました。 留学している1年間、以前お世話になったNGO団体で研修生として働き、孤児院を伺いそこで音楽指導してました。ハイスクールにも協力してもらい、今後音楽指導ができる人材を育てるためにそこでも音楽指導をしていました。音楽を指導していく中で 今は鍵盤ハーモニカとかリコーダーとかしか吹けないけど、 「もっと上手くなれば、もっとかっこいい楽器を演奏できるかもしれないよ。」 って伝えようとしたんですけど、 いや、待てよ。子供たちが実際かっこいい楽器であったり、オーケストラを見たことがないなって思って。

 

フィリピン人の子供たちはそいうのを見る機会が全くないので、憧れるっていうことは難しいなって思ったんです。どうしよかな・・・って思って、 よし、日本から連れてこようと思いました。 大学4年生の時に 大学生を中心に若い世代が集まって、オーケストラを演奏する団体を設立しました。各会場に何百人、何千人と来てくれて、1週間で6000人ほどの子供たちへ演奏することができました。大学を卒業して NPO,NGO団体の活動も携わり続けたいと思って、 セブにある企業へと就職しました。 しかしなかなか時間的な問題でNPO活動に時間を割くことが難しく、 半年後、仕事に一段落がついたところで辞めさせていただき、NPO法人での活動に専念しました。

 

 

 

Q.音楽の力というのは前々から感じてたのですか?

 

もちろん音楽には力があると感じてました。 皆さんもオーケストラであったり、他の部活でも何かしらの学びがあったと思うんです。
なかなか言葉で定義するのは難しくて、何に生かせているかと言葉にするのは難しいかもしれませんが、 集団生活の中で生活していくうちに何かしらあると思うんです。 音楽やっていた人は共感してくれると思うのですが、オーケストラの中がもう組織そのものなんですよ。 主席がいて、2番手がいて・・・でもみんなそれぞれの役割があって、主席の人が2番手のパートを 上手く演奏できるかといったらそういうわけでもない。

 

みんな自分の価値を見出してるんですね。 それを秩序のないスラム街の子供たちに教えることは非常に大切だなって。ただどちらかというとエル・システマから教えてもらったことも大きいですね。 それは僕にとっても衝撃だったんですよ。今まで音楽の関わる仕事って演奏をすることだと思ってたんですね。 でもエルシステマは違う。目的が社会福祉で音楽を手段として扱っている。音楽と社会福祉の掛け合いは自分にとってすごいイノベーションだと感じたんです。

 

 

Q.大学1年生から海外ボランティア活動に参加し、後々には在学中に団体を立ち上げたり。
その行動力、熱意はどこからきているのでしょうか?

 

1-1-4 sevenspirit①お酒からですかね。(笑)嘘です、嘘です。笑そこまで人のためとか思ってなくて、 なんか見ててもったいないんですよ。日本にはお金をもらえるほどの演奏家はほんと一握りなんですけど、その下の層はとても大勢いるんです。彼らの中には音大の出身の人もいてるのに普通にOLやってたり、音楽とは無縁のところで働いてたり。たとえちょっと音楽かじってた程度でも、現地では希少です。もし彼らがアジアに居てくれたら、 現地には音楽を必要としている人が確実に居て、ものすごく活躍できるんです。
社会的な意味でのコミュニティ支援ができるんです。しかし音楽家たちはアジアで音楽が必要と されていることなんて全く知らない。もし「音楽が必要とされてる地域が海外にはたくさんあるよ。」って提案したところで楽器1つで私に何ができるの?って思われてしまうと思います。 せっかく音楽ができるのに、すごくもったいないなーって。だから僕はこれをつなぐプラットフォームが必要だと思って、 「アジアでの音楽のニーズ」と「日本の音楽資源」の両者を 上手くマッチングできたらいいなって思ってるんです。

 

 

 

音楽の力で子供達に幸せを

 

Q.野口さんが海外ボランティアを行う際に意識していることは何かありますでしょうか?

 

1番大切にしているのは「依存心を抱かせないこと」。よく開発援助、国際協力の文脈で使われる言葉なんですけど、 「お腹をすかしている人に魚を与えるのではなくて、魚の釣り方を教えなさい。」っていう例えがあるんです。要は現物で何か支給してる限り、彼らはいつまで経っても自立できないんです。

 

ボランティアの在り方は3段階あると考えているのですが

 

第1フェーズに魚を与える
第2フェーズに魚の釣り方を教える
第3フェーズに魚をどう釣るか自分達で工夫して考える

 

今回の台風の被災地支援の場合だと、 まず「魚」が彼らにとって必要なので、支援物資を「魚」にして被災地へ届けるようにしています。僕たちは 第2フェーズ、第3フェーズが子供たちには必要だと思って支援しています。たまにすごく有難いんですが、 「洋服等が余っているので、配ってもらえませんか?」 という申し出を頂くんです。ただウチは物が直接子供たちの所にいくものはお断りしてるんですね。 楽器等の教育資源として我々が活用できるものの寄付は有難く頂いてるのですが、 物をあげるという行為は子供たちにとって良くないと自分は考えています。僕たちが居なくなって、何もできないってなってしまうと支援になってないと思うので そこは意識していますね。

 

 

Q.野口様が考える、僕たち学生が海外ボランティアを行う上で意識しとくべきことはありますでしょうか?

 

1-1-2 sevenspirit①いわゆるボランティア活動って自己満足という言葉と切り離せないと思うんです。 けどボランティア以外のあらゆる仕事も自己満足を求めてるって僕は思うんです。だからボランティアで自己満足をすることを僕は否定してしません。ただ現地ニーズとボランティア提供がどれくらい合ってるのかな?って少し感じる時があります。

 

例えば海外ボランティア活動の一環で「今何が必要ですか?」と現地で貧困層の人々に聞いて、 彼らが「食べ物です。」と答えます。それでじゃあ食べ物あげましょう。 これだとちょっとずれてるのでは?もう一歩先の事を考えて、提供できればないいのになって感じますね。現地の人のために海外ボランティアだと思って何かしてあげることで、 現地の人の仕事を奪ってしまってる可能性もあると思うんです。日本から現地へ渡航するのための往復航空賃で 現地の人たちの何か月分も生活できるんです。決して海外ボランティアを否定しているわけではないですよ。 もちろん現地に行くことも。寧ろ皆さん一度現地で来て頂いて、現地で活動して欲しいとも思ってます。

 

現地に来て頂くことで、見えなかった事が見えてくる場合もあります。ただ意識として持ってて欲しいのが「 日本人が本当にやっていいことなのか?」ということ。そして「本当に私たちがやってることが彼等にとって良いことなのか?」ということです。私ボランティアやってる!って感じるだけでなく、 これを自分自身に問いかけながら、悩みながら活動するかしないかは 今後の海外ボランティアの方向性、可能性が大きく変わってくると思うんです。

 

 

日本で過ごす時間を海外で過ごせ!

 

Q.ここから海外インターン生の話になるのですが、海外インターン生の業務内容について教えてください

 

1-1-1 sevenspirit①仕事のジャンルに幅広くわたります。 業務内容も特に何を絶対とは決めてなくて。海外インターン生のタスクとして固定して決めてしまうと、海外インターン生が帰った後、回らなくなってしまうので…。その人が得意なスキルであったり、個性を生かしてその都度必要な業務をやって貰いたいですね。

 

例えばWEBが得意なら、WEB中心な業務をして欲しいですし、 デザインが得意なら、デザイン関連。 音楽が得意なら、音楽関連という風に。長期の人の場合は 僕の右腕のようなポジションを担ってほしいですね。あと注意して欲しいのが 直接子供と触れ合うのがメインで来てしまうと ギャップが生じてしまうと思います。NPO団体の仕事って 普通の会社さんと同じようなこと、 例えば営業電話だとか、メール対応だとか地味な作業も沢山あります。仕事をするつもりで来ているとの意識は持っていて欲しいです。子供たちへの表面的な支援ではないのですが、 その仕事を処理することができないと子供たちへの支援ができないので。 そのことに関してはきちんと認識はしておいて欲しいですね。欲を言えば、 スポーツ支援の一環として、今野球できる人は募集してます。

 

 

Q.過去のインターン生が御社の海外インターンを通して成長した点はどういう点でしたか?

 

WEBに関わってくれた方、 デザインで関わってくれた方も、 音楽で関わってくれた方もいます。ウチのHPも 過去の海外インターン生が作ってくれたんですよ。 彼らの専門性のスキルはもちろん向上してると感じます。あと総じて言えるのが、 自分の役割を責任をもって行動して、 価値貢献できているなって感じてくれていたと思うんです。例えば女性の大学生の海外インターンシップ生の話なのですが、 彼女はファンドレイジングに興味があって その業務を中心に最初は活動してくれていたんですね。 始めはリストをとって、電話のかけ方であったり、 教えながら仕事してもらってたんですけど、今では「野口さーん!チャリティイベント2件とってきました!」 っていう風に1人で仕事とってくるようにまでなったんです。 しかも彼女がアポをとる率は着実に上がってきてるんです。こちらが指示を出さなくても、今自分がいなければならないこと。 どうすることが役に立つか。もう分かってくれてるんです。その行動が直接的であれ、間接的であれ、 子供たちが変っていく様を見てるので 自分のやっていることの意義を信じることができるようになったと感じますね。 結果、自信がついてきて、非常にたくましくなってくれました。

 

 

Q.最後に今後海外に挑戦しようと考えている若者にメッセージを下さい!

 

1-1-5 sevenspirit①僕自身色々と敏感な時期があって、高校も中退して、 「自分何の役にも立ってないな。」ってマイナスに自分をとらえてしまうことが多かったんです。外に出るまでは、好きで得意で続けていた音楽で まさか自分がこんなにも必要とされることがあると思ったこともなかったです。日本では大したことがないって思ってたことが 少し視野を広げてみたら全く異なります。皆さんすごくいいヒューマンスキルを持ってるのに 日本の中での基準しか見てないから、生かしきれてないなって。 それもすごくもったいないなーって感じますね。日本以外の世界に目を向けて欲しいです。あと英語はマストで身につけとかなければならないですね。 英語を勉強してる場合じゃないです。 もうこれからの大学生は英語を使って何か取り組まないといけないです。英語を話せて 何か自分の軸、スキルを持っていると ものすごく可能性が広がりますよ。

 

 

 

インタビュアーの感想

野口さんはユーモアがある方で、時には笑いながら楽しくインタビューさせて頂きました。
NPO法人というのはすこし不透明な部分もあり、募金の際等、不安を僕は感じてしまうことがあります。
しかし何も飾らなく、野口さん自身の話を伺い、非常に信頼感を感じることのできるNPO法人様だと思いました。何か必ず必要なスキル、能力は不問とのことなので、自分の得意、好きなことで海外インターンをフィリピン、セブ島で挑戦してみませんか?

 

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