正式名称はフィリピン共和国。(英)Republic of the Philippines
東南アジアに位置する国で、日本と同じようにたくさんの島からなる島国です。首都はルソン島にあるマニラ、第二の都市はたくさんの語学学校も存在するセブ島です。
フィリピンの人口は、約1億人。(フィリピン国勢調査)ちなみに日本の人口は現在1億2千万人です。爆発的に人口が増加していましたが、近年は少しスローダウンしてきているそうです。それでも毎分3人の赤ちゃんが生まれているそうで、これからもしばらくは若者が中心の人口構成となります。
フィリピンはマレー系がほとんどの民族構成です。詳しくみると、主要民族が主にルソン島に居住しているタガログ族。その次に多いのがセブ島などビサヤ地方に主に居住しているビサヤ族。かなり現地化が進んでいますが、中華系やスペイン系も多いそうです。ちなみにアキノ前大統領や現職のドゥテルテ大統領も中華系のフィリピン人です。(前大統領ベニグノ・アキノ3世 言われてみれば少し中国系な顔ですね)
フィリピンは日本人からすると意外かもしれないですが、アジアでも最大のキリスト教国です。キリスト教はスペイン統治時代にもたらされ、その影響かほとんどの人がローマカトリックを信仰しています。人口に占めるキリスト教徒の割合は9割以上で、日曜日には各地で礼拝に出かけるフィリピン人を見かけることでしょう。
フィリピンは立憲共和制の国です。国家元首は大統領で、2016年現在の大統領は日本でもお騒がせのロドリゴ・ドゥテルテ大統領です。
国語はフィリピン語ですが、各地域や民族で母語は全く異なっており、170もの言語が国内で話されています。フィリピン語は、実質的にはマニラなどで話されていたタガログ語を中心に採用された人造言語で、未だにセブアノ語話者などからの反発もあります。また、アメリカ合衆国の植民地だったことから、英語もほとんどの地域で話されており、ある程度の教育を受けたフィリピン人はほとんどが英語を話せます。フィリピンはアジアの中でも英語通用度の高い国で、英語人口は世界3位となっています。
東京からフィリピンの首都マニラまでの距離は約3000km。飛行時間で約4時間半かかります。同じASEANの国であるタイやカンボジアなどへは6~7時間かかりますので、フィリピンは他のASEANの国に比べて比較的日本に近いといえます。フィリピンと日本との時差は1時間!ビジネスでも留学においても、日本との時差が小さいことはメリットの1つですね。
フィリピンは熱帯性気候の国に属します。基本的には一年中夏が続くと思ってかまわないでしょう。平均気温は27℃です。
日本の一番暑い時期で気温が30℃~35℃ですので、それより少し気温が涼しい、初夏の6~7月や猛暑を過ぎた9月くらいをイメージすると良いでしょう6~10月は雨季で、1日に何時間かおきにスコールが降ります。そのせいで蒸し暑く感じるとは思いますが、基本的には梅雨の日本よりかはカラッとしており、日本よりは体感温度は低いという声が多いです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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29.4 | 30.2 | 32.0 | 33.3 | 33.1 | 31.9 | 31.0 | 30.4 | 30.7 | 30.9 | 30.6 | 29.7 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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29.9 | 30.2 | 31.2 | 32.3 | 32.9 | 32.0 | 31.6 | 31.9 | 31.7 | 31.5 | 31.1 | 30.3 |
フィリピン料理と聞いてどんなものが思い浮かぶでしょうか?フィリピンでは主食として白米を食べます。肉や魚を使った料理が基本的に多いですが、タイやインドなどに比べると味付けはマイルドといわれることが多いです。有名なフィリピン料理にはシシグや豚の丸焼きのレチョンがあります。
フィリピンの通貨はフィリピンペソ(PHP)です。2016年12月現在のレートで100円≒42ペソとなっています。
日本国籍を有するものであれば観光であれ、商用であれ30日間はビザ無しでフィリピンに滞在することが可能です。短期の留学や出張などでフィリピンに行かれる方は基本的にはビザ無しがほとんどでしょう。30日以上の滞在を予定している方は、観光ビザを別途取得する必要があります。語学学校に留学する際は、SSP(Special Study Permit)の取得も必要になりますが、基本的には学校のスタッフが一括して申請してくれるはずです。詳しくは学校やエージェントから説明があると思いますが、きちんと理解するためにもご自身で調べるようにしましょう。